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日本社会事業大学 精神保健福祉援助実習・演習にゲストスピーカーとして呼ばれました
日本社会事業大学 精神保健福祉士課程主任代行である贄川准教授よりご依頼いただき、10月18日に精神保健福祉援助実習・演習という授業において「PSWの現場で活動をして」というテーマで学生へお話をしてきました。
当日の発表では、貧困の問題に精神障害との関わりのあったエピソードを話させていただいた他に、社会福祉士と精神保健福祉士はどちらも「ソーシャルワーク」を基盤とする専門職であり、その専門職として「権利擁護」の視点は忘れてはいけないのではないかという話もしました。
精神科の病院に長期入院をしている方、ホームレス状態になっている方の共通点として、さまざまな面から地域生活から切り離されてしまっている状況というものがあり、その状況の中でもそこに本人が「地域で生活をしたいという意思」があれば、専門職として地域生活を実現するためにどのような相談援助が必要かを考えるのが専門職として必要なことではないかという話もしました。
今回をきっかけに、独立型社会福祉士事務所に所属する精神保健福祉士として自分がこれまでにできてきたこと、精神保健福祉士課程での学びがどのように活かされているのかを考える機会となり、現場でのこれまでの支援、そして学生の頃の学びを振り返る貴重な経験となりました。2年前までは学生の立場であった自分が、現役の学生に囲まれながら社会人として話しているのも、どこか不思議な気分でした。
また、今回の報告者として、卒業後行政職にてお勤めをされ、現在は精神科病院にて相談員をしているPSW課程の先輩もお話をされており、これまでの転職を含めた人生経験のお話や、支援をする中で抱える職場や支援の中でのジレンマに関するお話は、私にとっても大変勉強になりました。
今回ご依頼をいただきました贄川准教授をはじめとする、日本社会事業大学精神保健福祉課程の教員の皆様、一緒に発表をさせていただいたPSW課程の先輩、そして経験も浅い私の話を聞いてくださった学生も皆様。
誠にありがとうございました。
(池田)